【台風対策】熊本市の屋根工事|強風に負けない金属屋根の選び方
熊本県は毎年台風の影響を受けやすい地域として知られており、特に熊本市周辺では強風による屋根被害が頻繁に報告されています。株式会社飛田板金では、熊本県菊池郡を拠点とし、熊本市、阿蘇市、合志市などの熊本県内全域で建築板金工事を手がけてまいりました。台風に備えた屋根工事の専門知識と豊富な経験を活かし、お客様の大切な住まいを強風から守るための金属屋根選びについてご説明いたします。
近年、台風の大型化により従来の屋根材では対応しきれない被害が増加しております。熊本県特有の気象条件を踏まえた台風対策として、金属屋根の選び方や施工方法について詳しく解説いたします。
台風による屋根被害の実態と熊本県の特徴
台風による屋根被害は年々深刻化しており、熊本県では特有の地理的条件により被害が拡大する傾向にあります。
熊本県の台風リスクと地域特性
熊本県は九州山地の西側に位置し、東シナ海から暖かく湿った空気が流れ込みやすく、6月から7月にかけて大雨や集中豪雨が発生しやすい特徴があります。熊本県では台風や低気圧の接近に伴い、強風や高潮により身近なところでも被害が発生する可能性があります。
熊本市周辺では、平成11年の台風18号による不知火高潮災害など、過去に甚大な被害を経験しており、台風対策の重要性が強く認識されています。
台風による主な屋根被害
棟板金の飛散:最も多い被害で、釘の緩みにより発生
屋根材の剥離:強風により屋根材が飛散する現象
雨漏りの発生:屋根の損傷により室内に浸水
周辺への二次被害:飛散した屋根材による近隣への損害
熊本県の気象的特徴
梅雨期の集中豪雨:6-7月に降水量が2倍以上に増加
台風の接近頻度:九州地方への台風上陸率が高い
強風の持続時間:地形により風が長時間継続
湿度の高さ:東シナ海からの湿った空気の影響
台風による屋根被害の多くは事前の点検とメンテナンスで防ぐことができます。築7年以上の建物では、特に棟板金の状態確認が重要です。
台風に強い金属屋根の種類と特徴
金属屋根は適切な施工により、台風の強風に対して優れた耐風性能を発揮します。特にガルバリウム鋼板を使用した屋根材は、現在最も注目されている台風対策屋根材です。
ガルバリウム鋼板の優れた耐風性能
ガルバリウム鋼板は、アルミニウム、亜鉛、シリコンを混ぜた特殊な合金でコーティングされた屋根材で、高い耐久性と軽量性が特徴です。風速約70m/s時の風圧に耐える耐台風、強風水性にも非常に強い屋根材となっています。
ガルバリウム鋼板の耐久性は25年から30年はあり、正しくメンテナンスをおこなえば40年以上の耐久性が期待できます。軽量でありながら高い強度を持つため、建物への負担を軽減しつつ、優れた耐風性能を発揮します。
ガルバリウム鋼板の特徴
軽量性:瓦の約1/10の重量で建物負担を軽減
耐風性:適切な施工で風速70m/sまで対応可能
耐久性:25-30年の長寿命、メンテナンス次第で40年以上
防錆性:アルミと亜鉛の保護作用で錆びにくい
施工方法による耐風性の違い
横葺き(段葺き):1枚1枚がしっかり固定され風に強い
立平葺き:継ぎ目が少なく雨漏りしにくい
瓦棒葺き:大きな面積を一体施工、要注意施工法
折板屋根:工場・倉庫向け、強風時に注意が必要
台風対策に適した金属屋根の選び方
金属屋根材でもスーパーガルテクトや横暖ルーフ、エコグラーニなどピースを組み立てていくものは1つ1つの面積も小さいので風の影響も少なくなります。しっかりとビスで固定されているため、強風にも負けません。
台風に強い金属屋根を実現するには、屋根材の選択だけでなく、適切な施工方法と定期的なメンテナンスが重要です。特にビスの緩みや板金の浮きは定期的にチェックしましょう。
熊本市の台風対策に最適な屋根工事のポイント
熊本市周辺での台風対策には、地域の気象条件を考慮した屋根工事が必要です。適切な施工により、台風による被害を大幅に軽減できます。
適切な固定方法と施工基準
金属の屋根には「鋼板製屋根構法標準(SSR 2007)」という施工マニュアルがあります。強風などの被災を低減できるようにマニュアル化がされました。このマニュアルに従った施工により、台風時の安全性を確保できます。
屋根1枚1枚をビスで屋根材本体を垂直・水平方向に連結し、野地板にしっかり固定するインターロック工法で、屋根面が一体化し、地震による滑落や台風などの強風によるめくれや飛散の心配がありません。
台風に強い施工のポイント
ビス固定の強化:適切な間隔と深さでの確実な固定
板金の重ね代:雨水浸入を防ぐ十分な重ね幅
下地材の強化:野地板の厚みと材質の選定
防水層の設置:ルーフィングによる二重防水
注意すべき施工方法
縦ハゼ葺きの避け方:大きな板が一体で飛ぶリスク
瓦棒葺きの対策:固定方法の強化が必要
継ぎ目の処理:風の侵入経路を遮断
端部処理の重要性:軒先・けらば部分の強化
定期メンテナンスの重要性
棟板金の釘は築7年頃から徐々に抜けていきます。築7年を過ぎている方は必ず確認し、抜けていた場合は打ち込んで固定する必要があります。築10年を過ぎた屋根では、棟板金の釘が緩んでいることがほとんどです。
熊本県の気象条件では、特に梅雨時期の湿気と台風シーズンの強風により、屋根材の劣化が進行しやすいため、定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。
築7年目から棟板金の釘の点検を開始し、10年目以降は年1回の定期点検を実施しましょう。台風シーズン前の5-6月に点検を行うことで、被害を未然に防げます。
台風被害を防ぐ事前対策と応急処置
台風の接近が予想される際の事前対策と、万が一被害を受けた場合の応急処置について解説いたします。
台風接近前の準備事項
窓が割れて強風が室内に吹き付けてこないよう、雨戸やシャッターを閉めておくことが重要です。屋根が飛んでしまう原因となるのは「窓の破損」で、窓が割れると家の中に強風が流れ込み屋根を上に押し上げます。
台風前の点検項目
屋根材の状態:浮きやめくれがないかの確認
棟板金の固定:釘の緩みやコーキングの状態
雨樋の清掃:詰まりがないか事前にチェック
外回りの片付け:飛散物になりそうなものの固定
緊急時の応急処置
ブルーシートでの養生:雨漏り箇所の一時的な処置
室内への浸水対策:バケツやタオルでの応急措置
安全の確保:屋根に登らず専門業者に連絡
写真記録:保険申請用の被害状況記録
火災保険の活用について
台風による屋根被害は火災保険の風災補償の対象となる場合があります。被害を受けた際は、すぐに保険会社に連絡し、被害状況を写真で記録しておくことが重要です。
保険申請時には、専門業者による被害状況の詳細な調査報告書が必要になるため、信頼できる屋根工事業者に相談することをお勧めいたします。
まとめ:熊本市の台風対策屋根工事
熊本市周辺での台風対策には、地域の気象特性を理解した適切な屋根選びと施工が不可欠です。ガルバリウム鋼板を使用した金属屋根は、軽量でありながら優れた耐風性能を持ち、適切な施工により風速70m/sまで対応可能です。
台風による屋根被害の多くは、事前の点検とメンテナンスで防ぐことができます。特に築7年以上の建物では、棟板金の状態確認が重要で、定期的な点検により被害リスクを大幅に軽減できます。
株式会社飛田板金では、熊本県内での豊富な施工実績と専門知識を活かし、お客様の住まいを台風から守る最適な屋根工事をご提案いたします。台風シーズンを迎える前に、ぜひ屋根の状態をチェックし、必要に応じて適切な対策を講じることをお勧めいたします。
熊本市、阿蘇市、合志市、菊池郡など、熊本県内全域での屋根工事・建築板金工事のご相談は、地域密着で信頼できる専門業者にお任せください。適切な台風対策により、安心して住み続けられる住まいを実現いたします。
株式会社飛田板金
〒869-1102 熊本県菊池郡菊陽町原水5430
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